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男性ITエンジニアが6ヶ月の育児休暇を取得してみた

男性ITエンジニアが6ヶ月の育児休暇を取得してみた
2025.11.26

はじめに

私は株式会社GIGでITエンジニアとして働いています。
この度、第一子の誕生に伴い、6ヶ月間の育児休暇を取得しました。
男性の育休取得はまだまだ少数派ですが、実際に取得してみた経験をこれから育休を検討している方々に共有したいと思います。


なぜ6ヶ月という期間を選んだのか

6ヶ月という期間を選んだ理由は大きく2つあります。

まず、私にとって最初の子供であり、もしかしたら一生に一度の新生児期間になるかもしれません。
この貴重な時期をできる限り長く子供と過ごしたいという強い思いがありました。新生児の成長は本当に早く、日々変化していく姿を見逃したくなかったのです。

一方で、現実的な金銭面も考慮する必要がありました。
育児休業給付金は最初の6ヶ月間は賃金の67%が支給されますが、6ヶ月以降は50%に減額されてしまいます。
家計への影響を最小限に抑えつつ、できるだけ長く子供と過ごせる期間として、6ヶ月がベストなバランスだと判断しました。

会社への申請から承認までの流れ

育休取得については、前々から上司に相談していました。妊娠が分かった段階から「6ヶ月の育休を取得したい」という意向を伝えていたこともあり、正式な申請時にはすんなりと承諾していただけました。

早めに相談していたことで、業務の引き継ぎ計画も余裕を持って立てることができ、チームメンバーにも負担をかけずに済んだと思います。


育休中の給付金と実際の収入

育休中の給付金について、多くの方が気になるポイントだと思うので詳しく説明します。
育児休業給付金は額面給与の67%が支給されます。一見すると収入が大幅に減るように感じますが、実は育休中は社会保険料と厚生年金が免除されるため、実質的には手取りの約8割が支給される計算になります。
そのため、生活がかつかつになるということはありませんでした。普段の生活水準を大きく変えることなく、安心して育児に専念できる環境でした。
ただし、育児休業給付金には支給額の上限があります。高収入の方の場合、この上限に引っかかってしまうため、長期的な育休取得は家計に大きなダメージを与える可能性があります。この点は、取得期間を検討する際に注意が必要だと感じました。

引き継ぎで工夫したこと

引き継ぎ期間は十分に確保できたため、丁寧に準備を進めることができました。特に意識したのは、属人化しているタスクのドキュメント化です。自分しか知らない作業や手順を可視化し、誰でも対応できる状態にすることを心がけました。

引き継ぎ方法として特におすすめなのが、定常作業の画面録画です。文字だけのマニュアルだと、どうしても情報が削ぎ落ちてしまったり、書き手の「当たり前」が読み手には伝わらなかったりします。画面録画で実際の作業をすべて共有すると、細かいクリック位置や画面遷移、注意すべきポイントなども自然と伝わるため、情報の抜け漏れが少なくなります。

1日のタイムスケジュール

新生児期の生活リズムについては、多くの方が不安を感じているのではないでしょうか。
新生児の時期は1〜2時間おきに授乳が必要です。昼間は妻と2人で対応し、夜間は妻とローテーションを組むことで睡眠時間を確保していました。

例えば、夜9時〜深夜2時は私が担当し、深夜2時〜朝7時は妻が担当するといった形です。このローテーション制のおかげで、お互いにまとまった睡眠時間を取ることができ、体力的にも精神的にも助かりました。
2人で育児をするメリットは、こうした柔軟な役割分担ができる点にあると実感しました。


想像と現実のギャップ

育休取得前は、正直なところ不安でいっぱいでした。子供が生まれる前の想像では、常に泣き続け、常に抱っこしていなければならず、疲労困憊の日々になるだろうというイメージを持っていました。

しかし実際には、私たちの子供は新生児の時期、お腹が空いたときに泣き、ミルクを飲むと寝てくれるという比較的分かりやすいリズムの子でした。もちろん大変な瞬間はありましたが、想像していたほど過酷ではなく、比較的手がかからない子で本当に助かりました。

ただし、油断は禁物です。今は成長とともに元気に泣いている時間が多くなってきたので、徐々に育児の大変さを味わっているところです。子供の成長段階によって大変さの質や量は変化していくものだと実感しています。

これは子供によって個人差が大きい部分ではありますが、「想像よりも何とかなる」「でも油断はできない」というのが正直な感想です。

育休中のスキル維持

エンジニアとして育休を取得する上で、多くの方が心配するのがスキルの低下ではないでしょうか。私も同じ不安を抱えていました。
1日8時間行っていたシステム開発業務がぽっかりなくなってしまうので、スキルが落ちてしまうのではという感覚は確かにありました。まとまった時間が取れるわけではないのですが、細切れの時間をなんとか活用できないかと考え、IPAのデータベーススペシャリストの勉強をすることにしました。

この選択は結果的に大正解でした。データベースに関して体系的に学べるだけでなく、応用情報技術者試験の範囲もカバーしないといけないため、幅広い知識の整理にもなりました。

コツコツと毎日勉強を続けることで、ちょっとしたスキルアップはもちろん、「自分は勉強しているんだ」という自己肯定感を得ることができました。この自己肯定感は、育休中のメンタルヘルスにとって意外と重要だったと感じています。

育休中だからこそ、普段は手を出せなかった体系的な学習に取り組めるというメリットもあるのだと気づきました。

育休中の副業について

育休中に副業を検討される方もいるかもしれません。結論から言うと、育児休業給付金を受け取りつつ副業は可能です。

ただし、いくつかの条件があります。1ヶ月あたりの就業日数が10日以下、または就業時間が80時間以下であれば、育児休業給付金への影響なく働くことができます。また、育休開始前の賃金の80%未満の収入に抑える必要もあります。

育児をしっかり行う前提ではありますが、育休中に副業を行うことで、労働時間を抑えながらフルタイムで働いている時と同じような収入を得ることも可能です。

ただし、育児休業は本来、子の養育のための制度であることを忘れてはいけません。副業を行う場合は、あくまで育児が最優先であることを念頭に置き、無理のない範囲で検討することをおすすめします。
また、会社の就業規則で副業が認められているかを必ず確認してください。副業禁止の会社で無断で副業を行うと、就業規則違反による懲戒処分を受ける可能性があります。

取得して良かったこと

正直に言うと、育休中は大変なことも多々あります。思い通りにならない育児、睡眠不足、自分の時間が取れないもどかしさ。そういった困難は確かに存在します。

しかし、子供が顔を見たときに笑いかけてくれる瞬間、すべての疲れが吹き飛びます。その笑顔を見ると、「生まれてきてくれてありがとう」という感謝の気持ちが自然と湧いてきます。

そして何より、この貴重な時間を享受できているのは、育休を取得したおかげだと心から感じています。もし仕事を続けていたら、こんなに長い時間を子供と過ごすことはできなかったでしょう。朝起きてから夜寝るまで、子供の成長を間近で見守れる幸せは、何物にも代えがたいものです。

キャリアへの影響や収入の減少など、育休取得には様々な懸念があるかもしれません。しかし、子供の人生で最初の6ヶ月という時間は二度と戻ってきません。この時間を子供と共に過ごせたことは、私の人生において間違いなく最良の選択の一つだったと断言できます。


おわりに

男性ITエンジニアとして6ヶ月の育児休暇を取得した経験をお伝えしてきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。